【新唐人2011年11月28日付ニュース】中国では、ブログの登録者数が3億人を超えました。情報を制御したい当局にとっては、頭の痛い問題です。最近、当局は「誤った情報を撲滅する」との名目で、ブログへの監視を強めています。しかし、これは賢明なやり方ではないと批判の声が上がりました。
11月21日、「中国国家インターネット情報弁公室」は武漢で開かれた「中国ネットメディアフォーラム」で、中国でのブログの登録者数がすでに3億人を超えたと発表。政府の腐敗やスキャンダルに対し、ブログで怒りを発する声が増えています。高速鉄道事故の当局の対応への批判も、ここから生まれました。
ブログは、市民が様々な情報をやり取りし、自由に個人の考え方を発表できる場です。ネットの活発な情報のやり取りは、社会の発展を促すと世界のメディア関係者も認めています。しかし3億人のブログ登録者と、毎日やり取りされる数千万の情報を前に、これまでの検閲では通じないと中国当局は頭を痛めています。
しかし、有名な評論家の陶さんは、いかなる社会にも様々な声があるが、これまでの中国社会は、その声がメディアによって消されてきたと発言。今、声を発するルートが現れたに過ぎず、それが社会を混乱させていると言うのは、頭が固すぎると述べます。
評論家 陶短房さん:「様々な声はブログで生まれたのではなく、元々あった不満です。住宅価格 物価 腐敗それらの不満は以前からあり、ブログとは関係ありません。今 声を発するブログが生まれ、対話する機会ができました。それを通じ問題を解決する。これは良いことです」
作家の陳さんも、ブログから事件の真相を見ることができると評価します。責任ある政府は、真実に向き合わなくてはならないとも訴えました。
中国人作家 陳樹慶さん:「真理は弁論の過程で明らかになります。真相も弁論の過程で明かされていきます。ブログでは弁論の過程で、検証の過程で人々に認められていきます。これは分裂ではなく、共通認識を持つ過程です。ブログがなければ嘘で統一されるでしょう」
天安門事件の元学生リーダー、王さんは、人々の発する声がいったん、共産党と衝突することになれば、共産党は抑圧をすると批判します。
天安門事件・元学生リーダー 王軍涛さん:「中国の独裁政権のあくどい点は庶民が自分の考えに基づき、情報を交換したり、討論したりしようとすると禁じます。この討論によって人々は中国の問題の8割は共産党が招いたことに気づいて、共産党政治を変えたいと願うでしょう。だから共産党はブログを封鎖するのです」
しかし、政府を監督し、庶民の声を発するネットの場を完全に抑え込もうとする当局のやり方は、賢明ではなく、不可能だとの意見もあります。
新唐人テレビがお伝えしました。
【禁闻】微博用户超三亿 控网令北京头疼